富士山に登ってきたんだって

こんにちは、お久しびりです。むうちゃんことデグーのむすびだよ。

飼い主さんが富士山に登って来たみたいです。ファミリーのLINEに、まめに写真を送りつけてくるので、せっちゃん(飼い主の奥さん)とこんちゃん(よく遊びに来る黒豹の仔)とでリアルタイムに様子をみてたんだけど、もう飼い主さんは爺ちゃんなのでなかなか大変だった様子が伺えます。

飼い主さんは小さい頃から「静岡に生まれたんんだから、死ぬまでに一度くらいは富士山に登らないと」なんて考えてたようで、心の中のやらなくちゃリストにも結構大きな文字で「富士登山絶対」とか書かれていたらしいんだね。でも還暦を迎えてもう今チャレンジしないと体力的にきつい事に気が付いちゃって、これ、すぐ実行しないと死ぬまで後悔しちゃうと思い至ったみたい。

どうせ小学生でも登れる山だし初心者でもなんとか…とか最初はホントにナメてたようだけど、いろいろ調べてみたら、初心者の登頂率が50〜60%位らしくて、よく考えたら体力も小学生高学年よりずっと衰えていて(すでに30代半ばの頃には、駆りだされた町内駅伝大会でスポ少の子に派手に追い抜かれた経験がある)、道具もそこそこ揃えないとダメみたいだし、けっして低いハードルじゃないみたいなんだけど。まあ、ダメ元で別にどーなるわけでもないんですが、ちょっとおずおずしながら、飼い主、家を出発したのでした。

さて、8月15日の早朝の牧之原インター。お天気はやや曇り空。綺麗な朝焼けの写真です。高速道路は朝の5時台でガラガラ。

富士山の登山ルートはいくつかあるんだけど、飼い主さんは静岡県側からのアプローチで初心者向きの富士宮五合目から登るようです。マイカー規制の為、水ヶ塚公園の駐車場に車を止め(駐車料金1000円)、朝7:00のシャトルバスで富士宮五合目に向かいました。(往復2000円)結構費用がかかるなぁ。

富士宮五合目の登山道は、スタート地点がすでに標高が高く距離が短い為初心者向きなんだけど、短い距離で急に高度を稼いで登ってしまうため、高山病を発症するリスクは一番大きいようです。ここで暫く休憩して高山病に対して体を慣らしてから登るという算段…だったのですが、飼い主さん以外の登山客はさっさと登山口に向かってしまい、ポツンと一人残されちゃったみたい。

1時間ほどして次のシャトルバスが到着したので、後続の登山客と共に、数百mほど離れた登山口から登頂開始です。

やはり、体力のありそうな体育会系の人は結構なハイペースで登っていきます。登りに3時間半、下山に1時間半の5時間くらいで日帰り登山する人もいるんだって。飼い主さんはゆっくりペースで、家族連れや軟弱アベックの人達と同じくらいのペースで登っていったらしいよ。

早々に雲海が広がる景色。七合目くらいまでは快調な様子。

宝永山とその火口。ぼちぼちバテ気味なLINEが入ってきたよ。「もーヘロヘロ、1分ごとに立ち止まり3分ごとに休憩」登頂できるのかな?

高度をあげると風も強くなるらしく、流れる雲が半端なく早いみたい。

後から登ってくる登山客にどんどん抜かされ、同様ペースで登ってきた家族連れは途中でリタイア(子供がギブアップしたみたい)、同じく抜きつ抜かれつしてきた軟弱アベックもギブアップしたようです。

他の登山客は、初日は無理せず八合目以降の山小屋に宿泊し、翌日暗いうちからご来光を見に登頂する人が多いみたい。午後も3時頃を過ぎると、登頂を目指す他の登山客の姿もかなりまばらとなってかなり寂しい雰囲気のようです。

九合目の山小屋近くで10歳くらいと思われる少女から「ガンバッテー!」と声をかけられてショックを受けたとLINEが。よほどヨボヨボヘロヘロな老人に見られたんだろうなぁ、飼い主…。

山頂近く(九合五勺)になると、すでに4時近く。予定よりだいぶ遅い時間。当初の予定ではすでに登頂して剣ヶ峰やお鉢巡り(富士山の火口をぐるりと一周、一時間程度)をしているんじゃなかったかな。頂上の山小屋のチェックインが4時〜6時なのでまだ余裕はあるんだけど、大丈夫だろうか?

頂上まで普通だと30分位で着くところが1時間くらいかかったみたい。かなりゼイゼイ言いながら、体力振り絞って登ったらしい。

霧立ち込める頂上付近。もう全然ひと気なし。

夕方5時過ぎ、飼い主、富士山初登頂。やったね。

時間が遅く浅間大社も閉まっており、霧も出て来た為剣ヶ峰も翌日に持ち越し。なによりすごい疲労なんで、即山小屋(頂上富士館)にチェックイン。宿泊料5000円+夕食1000円+朝食1000円、山の上なのでなんでもコストが高い。ちなみに水500mlが500円。宿泊者以外のトイレ200円。100円玉はたくさん持って行かないとダメらしいです。

5時過ぎにチェックインして、息を整えたところで6時前に夕食。メニューはカレーだったみたい。普段カレー好きの飼い主ですが、めっちゃ疲れた後のカレーは正直しんどかったようです。

山小屋はこんなかんじ。一人一畳も無いくらいのスペース。ろくに着替えることも出来なかったとか。お盆の最盛期では、他の山小屋では布団1組に見知らぬ他人と2名で就寝とかいう記事もあったので、まだマシなのかな。右隣とその隣は飼い主さんと同年輩くらいのおじさんらしかったんだけど、ちょっと話をした程度で早々に就寝。消灯時間は夜7時なんだって。飼い主も疲労困憊で消灯時間前に寝たようですが。

頭痛と喉の渇きと尋常じゃない倦怠感で夜中になんども起きたらしい。高山病にかかってたのかもしれません。それでも翌日のご来光を楽しみにしていたみたい。

夜中の2時過ぎから物凄い豪雨のような音が。降水確率30パーセントだったのに。あれれ、大丈夫なんだろうか?

4時早朝、山小屋の人が起床を告げます。天候が悪いようで皆渋い顔。朝食は鯖の味噌煮と味噌汁なんだけど、疲れが全く抜けない状態で胸焼けするところを無理やり飲み込んだとのこと。

山小屋をでると、そこは難民キャンプの如し。飼い主の落胆はけっこう大きかったみたい。

雨は霧雨なんだけど、物凄い豪風で肌に当たるとメチャクチャ痛かったそうです。下の山小屋からこの悪天候で登ってくる人達もおり(すごいね)、山頂の山小屋内は食事の済んだ人がゆっくりしているスペースもなく、外で待機せざるを得ません。

生涯最大級クラスの暴風雨の中、数時間も外で雨ざらしでじっと座っているという、なんだか凄い経験だったようです。上から下から横から雨が叩きつける状態なんて地獄の沙汰みたいだね。

飼い主は登山の準備で、雨具だけは良いもの推奨というWEBの記事に従って、オークションでそこそこ良いゴアテックスの雨具を手に入れていたのですが、ちょっと泣きたくなるくらい、しみじみと、「ああ、ゴアテックスで良かったー」と思ったそうです。(ところで、この「後悔」の反対を表す状態の日本語ってなんて言うんだろう?)ゴアテックス、サイコー万歳。

早朝5時すぎ。ご来光の瞬間?想像と全く違う光景だったけど、突然空がピンクに染まった瞬間まわりから歓喜の声が上がったそうです。この環境だったので余計に嬉しかったんだろうなぁ。

周りが明るくなっても天候は変わらず。ツアーのお客さん向けのガイドの方が「剣ヶ峰もお鉢参りもこの天候では無理です。風で危ないですし、ガスで視界が遮られ全く見えないです。」と大声で説明されているのを聞いて、飼い主もそのまま下山することにしたようです。(せっちゃんのお土産の浅間大社の御朱印がもらえないのが残念だったみたい)

下山の様子の動画。この後ヤッケを膨らませた若い子が3mくらい吹き飛んでビビったとのこと。実際立ち上がることも出来ず座り込んで風を凌ぐことが何度もあったみたい。

それでも八合目をすぎたあたりではガスも晴れ、気違い染みた突風も弱まり、頭痛や倦怠感も治ってだいぶ気が楽になった模様。

六合目で雨具や上着も脱いで軽装に。下りは心肺が楽な代わりに、足の疲労は登り以上に厳しく、足ガクガクだったそうです。

やっと五合目。下山完了。飼い主さん、おつかれさまー。

登りは9時間位で下りは5時間位かかったみたい。せっちゃんもホッとした様子。

さて、下界に帰って来た飼い主です。むうちゃんレポートありがとう。図らずとも自然の猛威を体験したことで、それはそれで貴重な経験ができたなぁと思います。ご来光と剣ヶ峰はかえすがえすも残念でなりません。もう一度チャレンジするか?うーん、あのキツイのをもう一度かー。迷うなぁ。

山頂でろくに土産を買う余裕もなかったので、知り合いには手作りの「富士山頂の小石」を作って渡しました。こんな世の中を舐めてるようなものでも意外と受けが良かったです。(みんな気を使って嬉しそうに振る舞ってたのかも?こうやって図に乗る爺いが世にはびこってしまうんだろうなぁ)

ところで最近、こんぶがハーネス付けずに外に脱走しちゃって困っています。捕まえようとすると近寄ってくるのを待って、ひょいと躱して逃げちゃうんですが、遊んでる感覚なんだろうなぁ。道路とかに出なければ良いんだけど。

ではでは。