続けざまの旅日誌
予てから計画していた和歌山県南部海岸沿いのサイクリングに行ってきました。他の予定とかもいろいろあったんだけど、天気予報から数日晴天が続きそうなのを確認して、エイやっと行ってきた次第。基本毎日が日曜日なのでフットワークが軽いのであります。
車で遠征した場合、スタートとゴール地点がどうしても同一になる為、ビワイチだのハマイチだの一周するコースが最適なんだけど、今回の和歌山ライドはサイクリングコースとほぼ平行してJRの「きのくに線」が走っており、おまけにサイクルトレイン といって自転車をそのまま鉄道車両に乗せることができるサービスを実施しているのであります。(通常、鉄道に自転車を載せる場合、分解して専用の輪行袋などに入れて手回り品として乗車が可能、ただちょっとめんどくさい。)
行けるところまで自転車で走って手軽に電車でスタート地点まで帰ってこれるという算段です。何よりそのまま自転車持って電車に乗れるなんて一度体験してみたいではないですか。〝そう思いませんか?そう思わないですか、そうですか〟(せっちゃん(嫁)との会話)
海岸線沿いのサイクリングは大好物で、おまけに地元静岡の遠州灘とは随分異なった景色が観れるようで、今回も大変楽しみです。
初日は、ハローワークの説明会とかいうのが朝方からあったので、昼過ぎの出発となりました。到着が夕方になるので、翌日と翌々日の2日間のサイクリング予定。それからもう1泊したいところなんだけど、地元の草刈りが早朝より予定されていたんで、その日のうちに帰宅しないといけません。(以外にタイトだ!)
というわけで6/2(木)昼過ぎ出発。
同日夕方、紀伊田辺駅近くのビジネスホテル着(5時間かかったぞ)。
近くの飯屋でカツ丼食べて、翌日の周遊先をネットでおさらいしつつ早めに就寝。
6/3(金)早朝、ホテルを出発
まずは白浜方面を海岸沿いに走る。
地元の砂浜の海岸と違い、奇岩がいっぱい。モチベーション上がるなぁ。
あれ?こんなのあるんだ。知の巨人と呼ばれる南方熊楠。この人の逸話は、半端ないのが多いんで(よそで読ませてもらった本を家に帰って記憶から書写してたとか、十数ヶ国語使えたとか)ちょっと興味があったんだけど、なにぶん早朝で開館してなかったので寄ること叶わず。残念。
まず最初に訪れたのが「円月島」
島のまんなかにポッカリ開いた穴を円月に見立てているんだね。
日暮れ時には穴の中に沈んでいく夕日を見る観光客でいっぱいとのこと。
続いて、「千畳敷」白浜有数のスポット。
大岩盤と勇壮な白波が綾なす景勝地です。
大勢のジジババと遠足らしき小学生がおりました。
みんな一様に「オオーっ」と声をあげてるのが面白かった。
「三段壁洞窟」源平合戦で活躍した熊野水軍が船を隠していたとされる洞窟。海賊のアジトみたいな感じ?
エレベーター(有料)で洞窟まで降りられるようでしたが、展望台からの観覧(無料)で済ませちゃいました。十分堪能。海水の澄んだ様子が印象的でした。↓
Googleマップで、あたりを付けておいた「からす岩」
↓こんな風に見えるとのことだったのですが、
実際に行ってみたところ、
あれ?全然角度が違う?からすに見えないぞ。
どうやら川を挟んだ向こう岸から見ないとダメっぽい。えーっと橋を渡って向こうというと結構距離あるなー….
ということで今回は撤収。残念!
景色の良い海沿いの街道を進んでいくと「道の駅 椿 はなの湯」に到着。
無料の足湯があります。うわっ、じじいの足がツルツルに!なんだこれ!
今回のサイクリングは全般にアップダウンが激しく、足をつくような激坂こそないものの延々と続く坂道がじじいの貧脚には結構厳しかったです。まあ景観がサイコーなのと立ち寄りスポットが多いんでモチベーションが切れることが無かったのが救いでした。
「べアーズロック」全くジオサイトの宝庫だなぁ。
ラインでせっちゃんに写真を送ったらなかなか受けました。「クマの横顔だ!」
↓変なオブジェ発見。
しばらく走るとこんな所が。なるほど。
こちらは猪豚(イノシシとブタの交配種)専門の動物園みたいなのと併設した道の駅なのですが、この日は閉園日のようでした。残念。
「恋人岬」↓
左右からの波が中央で交わることから婦夫波というそうな。珍しい光景でなかなか飽きません。さざなみの音も相まってボーッと見てるだけで癒されるなぁ。
事前の予定ではそろそろサイクリング終了のつもりでしたが、時間に余裕があった為、もう少し足を伸ばすことに。
道を挟んで方や海、方や山壁といった地形のせいか又は気候のせいか、今回のサイクリングではやたらとトンビばかり見かけました。(毎時10匹位遭遇みたいな)上昇気流ができやすいんだろうな。
デジカメの中トンビだらけ。
初日のサイクリングは「紀伊有田駅」にて終了。走行距離85km。
無人駅ですが、壁一面に迫力ある絵画で結構なアート空間になっています。
乗る時少し緊張しましたが、丁寧な説明が掲示してありこれといったトラブルもなく乗車。平日の夕方前なんで車内はガラガラ。トンネル内で窓に映った自分を撮影。
夕方無事ホテル到着。車に自転車を積み込みます。
翌日6/4(土)早朝。
ゴールを「道の駅 たいじ」に設定。ホテルから車で出発。
およそ1時間40分で道の駅到着。2日目のサイクリングに出発です。
まずは数百mほど離れた無人駅「太地駅」にて、きのくに線に乗車。
無人駅なのにやたらと豪華な駅舎で、駅のホームまでエレベーターで登れます。
自転車抱えて階段を上る必要なくとても快適。ホームはイルカの絵画が描かれていました。(トップの写真)
昨日の終了地点の「紀伊有田駅」で下車。ゴールに向けてサイクリング続行。
「串本海中公園」小さな水族館ですが海中トンネルがあるらしく、ちょっと寄ってみることに。入場料¥1500。おおっスゴイスゴイ。迫力満点でなかなか面白かったです。
無料の写真撮影サービス付き。
アップダウン激しい道をひいふう言いながら走行。目指すは遥か先の灯台、「潮岬灯台」うわあ、あるなぁ距離。
でも、走ってみればあっという間です(ウソ)。
入場料¥300。上からの展望はとても良いです。
さて今回の旅のハイライト、本州最南端の潮岬です。坂道厳しく、たどり着いた感ハンパなし。
ああ、この地にあるものは全部本州最南端になるんだなぁ。
↓本州最南端の食べかけソフトクリーム
今回は盛り沢山だなぁ。キーボードを打つのが疲れてきたので後は駆け足でいこう。
↓串本町、イチオシ観光地「橋杭岩」
Wikipediaのパノラマ写真↓
息を飲むような景勝。Wikipediaで由来を見るとちょっと笑える。弘法大師が作りかけた橋の杭らしいよ。
↓これは分かりやすい「鯛島」
↓42号線道路沿いのすぐ脇にある「石切岩」威風堂々
↓42号線から外れた荒船海岸沿いの小道(途中で行き止まり)。
ひとけ全くなし。景観よし。気持ち最高、のんびりサイクリングにおすすめ。
↓42号線沿いの「蜂の巣壁」
↓日本一短いぶつぶつ川(すげえ笑った)
源泉から川の終端までなんと10秒以内の動画に収まるのであります。
やっとゴール到着。走行距離53km。
夜9時ごろ帰宅。翌日は早朝草刈りで大変でした。